主人の一時帰国

一月の終わりの頃に、やっと主人の一時帰国が叶いました。

待ちに待った一時帰国。

主人の実父の忌引と休暇を同時にひっくるめての滞在でひと月近く滞在しました。

感動の再会になるかと思いましたが、淡々と「ただいま」と「おかえり」を言い合い、普通に迎えの車に乗り、帰宅して部屋着に着替えて、ずっとそこにいてたかのように日常が戻って生活したのは、我ながらびっくりしました。

実質、2年間の空白がなかったような感覚でした。

主人は以前のように早朝に愛犬ぷうと一緒に散歩に行き、隔離期間を除いた日は会社に出勤し、普通に仕事をして、戻ってきて、私の作ったご飯を食べる。

そんな、ありふれた日常が2年をタイムスリップしてきたかのように戻って、あっという間に過ぎました。

あれは夢だったのかしらと思うぐらい、日にちが走り去ったような1か月でした。

結局、主人と向き合ってきちんと話しをしたのは、主人の実家に義母に会いに行く車の中での会話のみ。

あとは子供がいたりで、大した話もせずで…。

主人が赴任先に戻るのに、送迎した車の中も二人ともいつもの会話をし、

「じゃあ。」

「身体に気を付けてね。」

「うん。」

その程度の会話をし、別れました。

でも、彼の姿が見えなくなったとき、涙が溢れ出すのを止めれませんでした。

こんなコロナ禍の中、次に会えるのも健康であるかどうか分からない。

まして、今はウクライナとロシアの戦争で世界の状況すら、どうなるか分からない。

でも、淡々と別れ、日常に戻る。

それが、今私のやるべきことなんだと思いました。

主人に心配かけてはいけない。

日本にいる家族を守らないと行けない。何事もなく日常を過ごし、日々の暮らしを粛々と過ごす。

あと、3年ほど主人の赴任期間があります。

私は、自分の体を健康に、主人に心配かけずに、義母を気遣い、生活していかなければと思って今は過ごしています。

今は時々、自分が孤独な気がするときがありますが、それも笑い話になると思って、あと3年を待ちたいと思います。