それぞれの事情

新年が明けて、半月ほどが経とうしております。

巷ではオミクロン株がすごい勢いで感染者数を伸ばしており、外出する気力さえなくなるほどです。

私には親友と呼べる友は彼女しか居ないと思える存在の友人がおり、彼女とは一年会わずとも、会えばよく遊んだ高校時代に戻れる唯一無二の存在です。

たまたま、コロナの感染者数が一桁の時に会おうと予定していたのに、私の主人が帰国するかもとなったので、先延ばしにして貰いました。

やっと会えるかもと、先日コロナがそうひどくない時期に連絡致しましたが、今度は彼女の周りが落ち着かなく、敢えなく中止となってしまいました。

二人とも父が他界し、母一人の生活を手助けしている状態で、話しも良く合い、取り止めもない話でも笑い合える仲です。

本当に彼女の存在は、私の中では大きい。

何か有れば助けてあげたいと思うし、家の中のこと、全て相談できる友人なのです。

でも、彼女の旦那さんが心の病を患ってからは、電話も彼女のところにはかけにくいですし、彼女も旦那さんのことを旦那さんのいる側で話しづらいこともあり電話も出来ない状態でした。

LINEすら、内容も旦那さんがらみのことはできませんでした。

相当なストレスがあるだろうに、健気に頑張っている彼女を尊敬するばかりです。

旦那さんが早期退職し、これからは前と同じようには生活出来ないかもと話す彼女は、高校時代のふくよかで、朗らかな少女ではなく、痩せ細った50代の女性になってしまい、ショックを受けました。

落ち着いたら、また彼女から連絡するからというLINEで終わりましたが、心配で涙さえ出てきました。

私も主人が海外から帰って来ず、何もかも一人で決めて行動しなければならず、夫婦であってもどこか遠いところにいる友人のような存在に主人はなりつつあります。

彼女はご主人が心の病を克服するのを、待ち続けて何年も経ち、下の子供が学校を卒業するのを待って退職したのをホッとした気持ちで決して見ていないだろうと思うと胸が締めつけられる思いです。

それぞれの夫婦の事情があります。

生活のため、子供の為、我慢してきた何年間も、何年か後には笑って話せるようになっていて欲しいと願わずにはいられません。

お互い、大切な存在。

主人より永い付き合い。

いつか、笑って会えるのを楽しみにしたいと思います。